知の仕事術

知の仕事術

という本を読んだ。

一個前のエッセイについてぐだぐだ言ってる記事で触れた池澤夏樹さんの本で、本やインターネットなど情報との付き合い方やどんな風に文章を書いてるかとか池澤さんの実践的なことが語られてる本で、大変面白かった。今までこの辺に関して具体的に語ったことがなかったそうでそういやそうだなとか思いつつ、教えてくれる気になってありがとうございますという気持ち。

まぁ細かいことは面白いから読んでくれという気持ちなんだが、序盤の新聞の活用という章でこのようなことが語られている。

人は話すときには感情に流されがちだが、書くとなると論理的になる。

知の仕事術

これですよ。これが自分の自意識過剰を刺激する点〜〜〜!!!

急に何って感じだが、自分は実はTwitter厨である。一番最初に作ったアカウントはもう2桁年に入っている。人によって使い方は異なると思うが、自分はTwitterは感情に流されまくりながら思ったことを書いている場である。それが普通のまま干支が一周してしまった。Twitterで出会って付き合いが長くなっている人も結構いる。そういう人に論理的に書いているものを今更見られるのが恥ずかしいのだ。なんというSNS社会の弊害…!ていうか自意識過剰!はい。

本当におもしろい本なんだが、序盤でそんなことで抉られると思っていなかったのでびっくりしてしまった。全然抉るような意図の文章ではない。しかしなんかもうそういうことなのだ。論理的っていうかカッコつけてるって感じに思われない?みたいな。絶対そんなに気にすることじゃないんだけど、そう思ったからって気にしなくなるってもんじゃないので…

かなりなんの話だ的なことを考えてしまった。いや本当色々なものを書くというか作るときに自分の存在の置き場みたいなのって難しいと思う。一種の命題ではなかろうか。考えすぎか。そうか。

ところでアイキャチ画像などを自由にお使いくださいということに定評のある版元ドットコムさんからいただきてきたんですけど、やっぱ表紙はこのシンプルなんですね。hontoの電子書籍で購入したのだが、サムネイルが帯付き画像で池澤さんの写真がどーんと写ってて開くとこのシンプルな表紙なんだが、サムネイルでの写真の存在感がありすぎてシンプルな方がいいなという気持ちが強い。逆にするか選べるようにしてくれないかな。自分の本棚で宣伝文句でいっぱいの帯写ってても別に意味ないし…

知の仕事術

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